抱負

何か小説を書きたいと考えているが、まとまった物語を作り出すことは苦手なので、いっそ私小説を書くことにした。どこまで詳らかにするのか、いつまで続けるのかは考えていないが、ともかく書けるものを書こうと思う。

夢憂病

毎日、何かしら手遊びに文を書いているものの昨日は特に書きたいネタもなかったので見た風景を成るだけ写実的に文章に表現する練習をした。絵画で言うところの素描である。風景という漠然さにお題を決めあぐねたものの、紆余曲折のうち日常の風景が相応しい…

先日の反省

ありがたいことに少数人ながら先日書いた小説を読んでもらえ、更にその中には批評をしてくれる友人もいた。 いくら客観視しようと努めても自分の作ったものである以上、主観から離れることは出来ないのでこう言った客観的な批評は大変嬉しく思う。 今日は初…

習作の小説 『鶺鴒』 その三

亜里沙は急いで森を出た。来た道を走って戻る。三叉路を曲がって自宅のマンションへ。そしてエレベーターも使わず階段を駆け上がる。運動を得意としない亜里沙の体はとうに悲鳴を上げている。心臓は狂ったように波打つ。咽からは血の腥い塊が押して来る。自…

習作の小説 『鶺鴒』その二

〈ニ〉 不意に喧騒な街を歩く亜里沙の耳に木立が風に吹かれて擦れる音が聞こえた。見上げると重機に食いつぶされた都市開発の残滓とも呼べる森が小島のようにぽつんと浮かんでいる。 亜里沙はそこが予ての目的地であったかのように自然と歩を向けた。立ち入…

習作の小説 『鶺鴒』その一

『鶺鴒』 〈一〉 霙のような重い憂鬱が亜里沙の心を覆っていた。それは今に始まったものではなく、慢性的な事であったが今日はとりわけ酷い。亜里沙は一つ溜息をつき、平生の通り制服の黒いスカートを履き、くたびれた白のブラウスに袖を通し家を後にした。 …

年の瀬

書きたいことは山ほどあるが資料不足であったり文の表現力がないばかりに、下書きのまま転がっているものがいくつもあって歯痒い思いをしている。 大掃除をした。 長く開けなかった抽斗の中身などゴミは必然的に以前のものが多くなる。 旅行の思い出の品やと…

ポケットの中の脳みそ

この前、ソフトバンクの携帯が通信障害に見舞われたようで電話が繋がらないことはもちろん、デジタルチケットを導入しているライブ公演でも支障が出たらしい。 改めてスマホに依存していると気付かされた。 思えば自分も例外ではなかった。携帯のアラームで…

長い名前に惹かれる

人は何故長い名前に惹かれるのだろう。 世界史に古代ローマ皇帝マルクス・アウレリウス・アントニヌスという人物が登場する。 めちゃくちゃ長い名前だが長い名前だからこそ覚えられるのだろうか、世界史のテストでのクラスの正答率は悪くなかったように記憶…

積読本

積読という言葉をご存知だろうか。 積読とは「つんでおく」と読書のドクをかけた洒落で、本を読まずに積んでおくことをいう。 私は本屋で背表紙を眺めるのが好きで、気に入ったものがあればついつい買ってしまう。読破する前に新しいのを買ってくるので次々…

ブログ始めました。

将来、筆を持つ仕事に就きたいと思っているのに、今まで文をほとんど書いたことがない。 文章を作りたいと思っているのに妙な凝り性があって、中途半端なものは書く気が起こらない。 今は色々な人が残した本を読んでインプットする時期だと勝手な言い訳をし…